仏式における没年齢の表記に、「享年」と「行年」があります。享年とは、天から賜った命という意味で数え年を指します。行年は、この世に生を受けてから行を積んだ年数ということで満年齢を表します。
ただし、その使われ方も地域や宗教者によってまちまちで、享年を満年齢、行年を数えとする考え方もあります。また、享年にはもともと年齢を指す意味が含まれているため、本来は享年〇〇 と歳を付けずに表記しますが、最近は享年〇〇歳 とする事も増えてきました。本来の意味やその使われ方も、時代の移り変わりによって少しずつ変化していくものですね。